農薬に頼らない稲作を実現するには健康で強靭な苗を間隔広く植える事が肝要だと考えております。従って自身は特に苗づくりにこだわっておりずっと水道水だけで苗栽培を行ってきました。それでもやはり地下水で栽培することへの憧れが捨てきれず苗代のあるこの場所での井戸掘りにもう一度挑戦しました。実は昨年も二回この場所での井戸掘りに挑戦はしたものの思いのほか地層が硬いうえに水脈が深いので二度とも失敗しましたが、自身もこの一年で数多くの井戸掘りを手がけたおかげでスキルも向上しました。地層に合わせた様々な掘り方も覚えたので三度目の正直となる今回は掘削日数二日でなんとか成功となりました。

苗の栽培用に井戸を掘りました | DIYでボーリング井戸
いろんな方に頼まれてこの一年でかなりの数の井戸を掘り、場数もこなしたおかげで手作業の浅井戸掘りにかんしては結構ベテランになりました。一年前よりずっと腕も上げたので昨年に二度挫折しているこの場所へ三度目のチャレンジです。

井戸掘り地層データ
前もって近くの地層データを調べたら9メートル以上掘る必要がありましたので、ボーリング(ロータリー)方式での掘削を行いました。本当は15.5メートルから始まる「レキ混じり砂」の層を狙う方がよりベターだとは思うのですが、深すぎるとポンプの問題も出てくるので9メートルからの「レキ混じり砂」を狙う事にしました。

苗の栽培用に井戸を掘りました | DIYでボーリング井戸
前もって水たまりを掘って、泥水をつくってその泥水を循環させながら掘り進みます。もちろん作業はすべて人力手作業です。

苗の栽培用に井戸を掘りました | DIYでボーリング井戸
掘り深さ13.5メートルで豊富な地下水の層に当たりました。心配していたカナケもほんの僅かで良かったです。今年はこの地下水で前年以上に健康で強靭な根を持つ良い苗をつくりたいと思います。

動画です

これはエアーリフト作業と言いまして、コンプレッサーで井戸底に圧縮空気を送って地下水と一緒に砂や小石や泥を排出させています。