農家なら誰もが知っている事「アオが混じるくらい早めに刈った米が一番うまい」早めに刈った米にはまだ完全なお米になっていない状態で緑色をした未熟米が含まれています。農家ではこの緑色をした粒のことを青米=アオと呼ぶのですが、玄米にしたときそこそこアオが混じっているくらいが最も美味しいタイミングだと知っています。しかし、ほとんどの農家はたとえ一日でも遅く刈る傾向があります。

稲刈りが遅いと未熟粒の割合が少なくなり、登熟期間が長くなるためより粒が肥大します。1粒あたりの重量が増える上にくず米の割合も少ないので結果的に収穫量が多くなる。生産者にとって良いことだらけのように思いますが、登熟しすぎた粒は胴割れをおこし、品質を悪くさせます。粒に艶がなくなって茶色の米も混ざるようになります。もちろんこのようなお米では食味は期待できません

早生品種ならば穂が出てから40日前後、中生品種なら45日前後が稲刈り適期だと指導にあたっている農協・役所などでは「適期刈り」を呼びかけているのですが、実際は遅めに刈り取っている人が圧倒的に多いように思います。理由は簡単、少しでも多くの収穫量がほしいからです。米を買い取る農協や業者は実際に味見したうえ美味しさで買い取り価格を決めるわけではないのです。それなら胴割れがおこる寸前まで刈取りを遅らせて収穫量を確保したいと考えるのはごく当然なことだと思います。

刈取り開始

令和三年の稲刈り | 美味しいお米は早めに収穫
2021年10月10日(日)、今年もクボタの小さなコンバインで刈取りをスタートさせました。例年より早めに水を落とし、連日の晴天続きで地面もよく乾いて固くなっています。

令和三年の稲刈り | 美味しいお米は早めに収穫
気温31.4度、こんなに暑い稲刈りは自身はじめての経験。汗をかいた皮膚に稲刈りのホコリがへばり付いて不快度MAX。今年の稲刈りは体力勝負になりました。

令和三年の稲刈り | 美味しいお米は早めに収穫
まわりの田んぼはまだ手つかずですが、我が家は食味優先なので早刈りです。そもそも最初から収量はまったく求めてませんから。

令和三年の稲刈り | 美味しいお米は早めに収穫
持ち帰った籾を乾燥機に入れたところ水分量22.1パーセント。程良く乾いていてGOODです。我が家では一気に乾燥させず四日間かけてジワリジワリと乾燥させた後、十分冷やしてからうす引き(もみ殻取り)を行います。

ゆっくり乾燥は味を良くする効果大

自分も以前は他の農家さんと同じく刈り取った籾は昼夜かけて一気に乾燥させていました。数年前に佐藤次幸さん(著)の「サトちゃんのイネつくり作業名人になる」を読んで取り入れてみたところ、味の違いにびっくりしました。特に梅雨を過ぎてからでも美味しい味が持続するようになりました。確かに手間と日にちはかかりますが、以来ずっとこの方法を取り入れています。

籾の乾燥とうす引き作業

籾の乾燥とうす引き作業
三泊四日をかけてじんわり乾燥を終えたら次はもみ殻を除去する臼引き作業です。籾摺り機から出てきた玄米はさらに選別し30キロづつ袋詰めします。

もみ殻
大量に出るもみ殻ですが、ご近所の野菜農家さんに貰っていただけるので、網袋に詰めて運搬します。

籾の乾燥とうす引き作業
無農薬のモミガラは喜ばれます。土づくりや霜よけなど利用用途は多いそうですが、我が家としては貰っていただけてとても助かります。

ご予約下さっている皆様、もう少しお待ちください。作業が落ち着いたら順次連絡いたします。