への字農法(への字稲作)とは故 井原豊さんが提唱された稲作方法論のひとつで、ひらがなの「へ」の字の形になるようにチッソ量を変化させてゆく方法。田植え時の元肥はゼロでスタートし、中期に栄養状態のピークを作り、後半はじっくりと実らしていく、植物の自然な成長曲線に合わせた方法となります。
これとは対照的に慣行農法(V字農法)の稲作の基本は、田植え前に入れる元肥と、穂が出る一月前に入れる穂肥の2回。田植直後より稲は元肥により青々と分けつして育っていく。その後中干しでチッソを中断、再び入水後に穂肥を追肥して1ヶ月後の出穂に備える。ようするに、始めはグングン延ばして、間で一度シメる。シメることで開花結実に備え、その後稲穂を実らすため最後追い込む。このようにV字型に中間をへこますのが慣行稲作の特徴です。
一方のへの字農法では、元肥はゼロでスタートし稲の生育に合わせて追肥をやり出穂期まで葉色を落とさない。慣行栽培よりも、自然に近いやり方なので、倒伏や病気に強い稲となり、有機や減農薬・無農薬を可能にする農法だと言えます。
